はじめに
レギュラーシーズンも残すところ6試合となり、シーズンも佳境に入ってきましたね。
推しチームであるラムズはバイウィーク明けに2連勝をかまし、3勝6敗から5勝6敗へと持ち直しました。一時は早くも今季終了かと思いましたが、まだプレーオフの希望も消えてないということで応援に熱が入ります。
さて、NFC全体を見てみますと、プレーオフの枠をかけて熾烈な戦いが繰り広げられています。今年ほど団子状態になっているのも珍しいのではないでしょうか。
本日は、NFCのプレーオフ争いをしているチームのスケジュールを整理して簡単な勝敗を予想し、そこから逆算して注目の試合をピックアップしていこうと思います。
※まずはNFC編からで、次回AFC編を取り上げます。
現在のNFC
![](http://losniikitai-nflblog.com/wp-content/uploads/2023/12/NFC-week13以降予想_page-0001-e1701364819282-1024x374.jpg)
上記の表は、各チームの今週以降のスケジュールになります。
見方を説明すると、左から、チーム名、現在の成績、対戦相手(無印はホーム、@はアウェイ)、勝敗予想、スケジュールの評価(Sは過酷、Cは簡単)、最終成績、となります。
また、スケジュール色に関して、強豪チーム(現時点でプレーオフに行ける見込みが高い)を青、弱小チーム(現時点でプレーオフの可能性がほぼ無いに等しい)を橙色で示しています。
総評
全体的に上位チームと中堅チームの差がはっきりしています。第1シードから第5シードまではほぼ決まっており、残りの2枠を現時点5敗、6敗のチームで争っているという構図になります。
また、NFCの南地区は未だに地区優勝候補のチームが絞り切れておらず、この地区の3チームに関しては、地区優勝争いにも注目です。
それでは1チームずつ見ていきましょう。
Philadelphia Eagles
NFL唯一の1敗チームで、スーパーボウル有力候補としても名高いイーグルスですが、ほぼプレーオフ出場は確定していると言っても過言ではないでしょう。
PHIに関して今後注目すべき点は、地区優勝できるか、第1シードを取れるか、の2点でしょう。
地区優勝を争っているのはDAL、第1シードはSF、DET、DALとなりますが、いずれも2勝差をつけており、かなり有利な位置づけです。
しかし、SF、DALとの直接対決をまだ残しており、このうちいずれかを落としてしまうと地区優勝や第1シードの枠も危うくなってきます。DAL戦に関してはアウェイということもあり、負けられない一戦となります。
魔の2週間を抜けると、プレーオフの希望が残っているものの調子を落としているSEA、そしてプレーオフの可能性がほぼ無い3チームとの対戦が控え、この4戦に関しては比較的楽に戦っていけそうです。
San Francisco 49ers
バイウィーク前にまさかの3連敗でスランプに突入かと思われましたが、何とか本来の実力を取り戻しました。一度スランプを経験したSFに、もはや敵はありません。
地区優勝はほぼ確定と言って良く、現在は第1シードを狙っているという状況です。しかし、首位のPHIとは2敗差がついており、これを巻き返すには他力本願となってしまっています。
とはいえ、PHIとの直接対決も控えており、第1シードを取るためには必勝となります。
また、もう一つ強豪チーム、BALとの対戦が控えています。
実は、今年のスーパーボウルのマッチアップでSFvsBALを予想しており、それが実現した際にはその参考試合となり、そういった面では注目の一戦となります。
Detroit Lions
以前の弱小さを感じさせないパフォーマンスで、久々の地区優勝に王手をかけているDET。しかし、直近の2試合ではボロが目立ち、スランプに陥っているのではといった印象です。
このまま調子が上がらないようであれば、地区優勝を逃してしまう可能性すらあり得ます。
今後のスケジュールは、超強豪チームこそDAL以外ありませんが、現状ではどのチームにも勝ちうるし負けうるといった不安定さが目立ちます。
最低でもプレーオフに出るという目標であれば、あと2勝でそのラインには残ることが出来ると思うので、そこまで心配する必要はありません。
Atlanta Falcons
NFC南地区の3つ巴のうちの一つです。他3チームに比べると、強豪との対戦が無くスケジュールが軽いです。その分、他チームよりも有利に出ているといった状況です。
しかし、圧倒的な強みを持っているチームではないため、意外とコロッと負けてしまうことも想定できます。そうなったときに地区優勝は愚か、プレーオフも逃してしまうので、最低ラインである9勝8敗を超えることを目標にしていただきたい。
特徴が無く地味な試合をしている印象ですが、TB戦、NO戦の同地区対決とAFCの強豪IND戦は注目しすべきです。これらの試合でどれだけ勝利できるかがATLの地区優勝に直結してきます。
Dallas Cowboys
危なげない勝利を重ね8勝3敗となったDALには、目を疑いたくなるような過酷スケジュールが待っています。これを全敗してしまうとプレーオフ圏外となってしまうため、強敵ではあるものの目の前の勝負一つ一つに勝っていくことが重要となります。
どの試合も注目の試合ですが、特に注目の試合はPHI戦です。地区優勝をかけた注目の一戦で、これに勝てば、第1シードも見えてきます。PHI戦を勝利で終えた際にはDET戦も注目の1戦で、DETと勝ち数が並んでいた場合、事実上の第1シード決定戦となり得ます。
※追記 TNFにてSEAに勝利したため、残すところあと5戦となりました。試合内容を見るとディフェンスがかなりやられましたが、あの殴り合いに打ち勝てたのはこの先の強敵と戦う上で大きな自信となりそうです。
Seattle Seahawks
シーズン序盤は6-3、昨年に引き続きワイルドカードは確実と思われていましたが、ラムズ戦以降3連敗で大失速。この先のスケジュールもかなり厳しいため、ワイルドカード獲得をシーズン序盤ほど楽観視できなくなっています。
ただし、直近のDAL戦を見る限りまだ十分競り合えるチームであり、今後のSF戦、PHI戦にてアップセットの可能性は十分にあり得ると感じます。
プレーオフ出場を争える最低ラインである9勝まであと3勝であり、SF、PHI、PITのうちどれか一つで勝たなければなりません。SEAの試合を見る際には上記の3試合でアップセットを起こし、ワイルドカード戦線に残れるのか、という点に注目すると良いと思います。
Minnesota Vikings
シーズン開幕後絶望の3連敗からスタートしたMINですが、怒涛の5連勝もあり何とかワイルドカードの有力候補まで戻ってきました。また、今後のスケジュールもそこまで厳しくは無く、Justin Jeffersonも復帰したことを考えると、他のチームに比べて一歩リードしていると言えます。
プレーオフ争いの最低ラインである9-8にはあと3勝で、LV、CIN、GBに勝てばとりあえず達成となります。さらに、DETとの2戦で1勝でもできれば10-7となり大きくリードが取れるチャンスを持っています。
上記の点を踏まえると、同地区対決であるWeek17のGB戦に勝てるか、そしてWeek16・18のDET戦で1勝以上取れるかという点に注目すると楽しめると思います。
Green Bay Packers
数年前までRodgersとAdamsのコンビでリーグを震撼させてきたGBですが、今年からその主要メンバーが抜け新体制となりました。シーズン序盤はあまり勝てませんでしたが、直近ではLACやDETに競り勝ち、プレーオフ争いに食い込んできました。
そんなGBの今後のスケジュールは比較的軽く、KC戦以降は現状勝ち越しチームとの対戦がありません。注目の試合はやはりKC戦で、ここで負けてもプレーオフ争いにあまり関係は無くチャレンジマッチという位置づけですが、これを勝てるとプレーオフ争いに王手をかける程の影響力はあるため、勝ちに行きたいところです。
Los Angeles Rams
ファンの誰もが今年はタンクであると感じていたと思いますが、蓋を開けてみると何故か戦えています。途中でエース級選手のStaffordやKupp、Kyren Williamsが怪我をするという非常事態が起きたのにもかかわらず、まだプレーオフの希望が残っているということで、3-6から怒涛の巻き上げでプレーオフ出場というシナリオを見てみたいところです。
そんなLARの今後のスケジュールは、厳しい寄りであると評価しています。というのも6試合中、4チームがプレーオフ争いをしているチームであり、中でもBALとSFは強敵すぎます。
現在6敗ですので、2敗までして良いということになると上記の2試合は落としても良いですが、CLEやNOに確実に勝てるかと言われると厳しい部分はあるので難しいです。
さらに、成績がGBと並んだ場合、直接対決で敗れていることから、自力でワイルドカードを勝ち取ろうと思うと最低でも10勝しなくてはなりません。そうなると他の試合を全勝した上でBALかSFに勝たなくてはならないため、他の6敗チームよりも厳しい状況にあることは、留意しておかなければなりません。
注目すべき試合はBAL戦で、レギュラーシーズン9連敗中のSFよりは絶望的で無いという、消極的な理由で選びました。現在最も完成度の高いチームの1つであるBALに勝てたら大金星ですが、DETやSEAを見ていると一方的な虐殺に終わるだろうと思います。ただ、同胞たちの無念の思いを糧に一矢報いてくれることを信じ、夜中に正座して見ようと思います。
New Orleans Saints
去年はQBだけが穴だと言われ、今季はDerek Carrを獲得したため、Drew Brees時代の強いNOの復活かと思いましたが、意外にも苦戦しています。タレント面ではかなりそろっているチームだとは思うのですが、1ポゼ差での負けが多く中々勝ちきれません。
NOの今後のスケジュールですが、強敵という強敵と戦う回数は少ないものの、6チーム中5チームが現在プレーオフを争っており、その点では厳しいスケジュールであると言えます。
プレーオフ争いに向けて必要な最低勝利数にはあと4勝必要で、DETには負けても良いですが、CAR、NYGには確実に勝ち、LAR、TB、ATLの中で2回勝たなくてはなりません。その上、TBとATLには1回目の対戦で負けているため、一筋縄では行かないと予想できます。
特にWeek17、18のTBとATL戦には注目で、この2戦の直接対決の結果を以って地区優勝が決まるはずなので、熱い同地区対決には必見です。
Tampa Bay Buccaneers
レジェンドQB Bradyの引退により、今季は元ドラ1QBのBaker Mayfieldが率いているTBですが、やはり全盛期のTBとは程遠い状態となっています。特にWeek6以降、1-6という成績でプレーオフからは遠のいてしまっています。
しかし、この先の試合を5-1以上で突破した際にまだ可能性がある上、それほど非現実的でもないため紹介します。
というのも、JAXとの対戦を除き強敵と言える強敵との対戦が無いからです。JAXを除いた5試合には今季最弱チームであるCARとの対戦が2回含まれており、実質的な対戦相手はGB、ATL、NOの3チームだけだと言えます。
上記の3チームに勝てば良いとなると、現状以上に可能性が残っていることが分かると思います。
注目の試合はNOとATLの直接対決で、そもそもCARを2タテできるのかという点にも注目しましょう。
今後必見の試合
ここでは単純な試合の面白さだけでなく、アップセットが起こった際のリーグへの影響の大きさも考慮し、注目の試合を紹介していきます。
Week13 SF vs PHI 12月4日(月)6時25分~
現在のNFC最高峰の対決。去年のNFCチャンピオンシップのリマッチとなります。前回は序盤にPurdyが怪我でアウトしてしまったことから、SFの不完全燃焼という形で終わりました。今期のSFはスランプを抜け、Purdyが十分に経験を積んできたため、前回以上の試合を見せてくれるでしょう。
PHIは前節BUFとの死闘をくぐり抜け、第1シード獲得に向けて大きくリードしていますので、このリードを保てるようにしたいところです。
ちなみにこの試合でSFが勝ち、次節PHIがDAL戦で負けると、10-3チームが最大4つ並ぶため、混戦にもつれ込みます。カオスが好きな人はSFの勝利を願ってみては?(笑)
Week14 LAR vs BAL 12月11日(月)3時~
私がLARのファンということもありこの試合を推させて頂きます。LARにとってはチャレンジゲームとなりますが、この試合に勝利した際の恩恵がものすごく大きいため、勝ったら大金星だぞということで注目の試合とします。
正直、ファン目線であっても勝てる見込みは無いです。NFCの同胞であるDETとSEAが見るも無残な姿になって帰ってきましたから、その3番煎じになる未来しか見えてないです。
予想通りボコボコにされるようでしたら「二度あることは三度ある」と思ってチャンネルを変えていただけばいいので、打倒BALを掲げる人たちは「三度目の正直」を願って是非観戦して欲しいです(笑)
Week14 PHI vs DAL [SNF] 12月11日(月)10時20分~
両チームにとって、地区優勝と第1シードがかかった試合。PHIが勝てば、第1シードに王手をかける展開に。現在のNFCのトップチーム同士の対戦であり、同地区のライバル対決。プレーオフへの影響を無視しても非常に興味深い一戦。
DALはWeek9での対戦で惜しくも負けてしまいましたが、これはアウェイ戦。実は、DALのホームでの戦績は現在15連勝中とNFL史上トップのストリーク。このジンクスが現実となりPHIが負けてしまうようなことがあれば、地区優勝、第1シード共に誰が取るのか全く分からない展開となります。
こんな試合がプライムタイムで見れるなんて、、、
Week15 DEN vs DET 12月17日(日)10時15分~
この試合は変則的な日程で土曜日のナイトゲームです。最近のDENは調子が良いですから、Week13にてHOUに勝ってしまうようなら注目の一戦となるでしょう。
恐らくDENにとってはこの試合の勝敗がプレーオフ争いに大きく影響するはずで、DETも第1シードのの獲得や地区優勝を逃げ切るためには必勝となります。
DETはCHIとGB戦にて綻びが見え、DENは調子が上がってきているということで、”Let’s rideおじさん”が勝ってしまう構図も容易に想像が付きます。もしDETが負けてしまうことになれば、NFCはさらに混戦となりますね、、
Week17 DET vs DAL 12月31日(日)10時15分~
こちらも土曜日のナイトゲームで、日本では大晦日の試合となります。
この試合はシーズン終盤の強豪同士の対決ということで、シード順位を決定づける重要な試合となるでしょう。もし仮にここまで両チームが全勝で来た場合は第1シード争いとなりますし、負けを重ねてしまった場合はDETの地区優勝、DALのワイルドカードが懸かる重要な試合となります。
これまでの戦績を見ると今年のDALはかなり強いため、この試合が第1シードを決める戦いとなってもおかしくないです。
お互いにスコアリングオフェンスが特徴で点の取り合いが予想されるため、非常にエキサイティングな試合となるでしょう。この試合はPHI vs SFに次ぐNFC最高峰の試合になると期待できます。
このカードが大晦日にみれるなんて幸せですね、、
Week17 PIT vs SEA 1月1日(月)6時5分~
元旦から両チームのファンは肝の冷える試合となりそうです。
というのも、PITにとっては地区優勝に必須、SEAにとってはプレーオフ戦線に残るために必須の試合となるためです。
PITと地区優勝を争っているBALは現在9-3ですが、終盤にJAX、SF、MIA、PITという非常に重いスケジュールとなっており、2勝差となっているPITには追い付くチャンスとなっています。
SEAは上記にも示したように強豪との連戦で全敗してしまうと、7-8でPIT戦を迎えることとなります。そうなると、プレーオフ戦線に残るためにはこの試合を必ず勝たなくてはなりません。
元旦から両チーム負けられない熱い試合が見られるので是非注目してみてください!
最後に
今回紹介できなかった注目の試合は沢山ありますが、どちらにしろ同地区対決は熱いので是非注目して見てください。
皆さんの推しチームはプレーオフに上がれそうでしょうか?
どんなチームであれ、残り数試合でいくつものドラマが生まれますから、瞬き厳禁です!!
長くなりましたが、ここまでご精読頂きありがとうございました。
不定期更新となりますが、またよろしくお願いします!
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