【Super Bowl LVl直前特集】SB出場チームの今季振り返り② Los Angeles Rams

未分類

初めに

 前回に引き続き、今回はラムズの振り返りをやっていきます!
今回も文章が多めになると思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 今期のラムズは、前期と比べて主要メンバーを一新し、ついにはスーパーボウルまで到達することが出来ました。執筆時、まだスーパーボウルの結果が分からないですが、結果的には非常に良いシーズンであったと言えると思います。大型トレードが数件、主要メンバーの怪我、不安要素もたくさんありましたが、結果的にスーパーボウルまで来れたことは評価に値します。
 
 今回はシーズン中に幾度となく話題に上がった、「Staffordのトレードは正解だったのか」というところに触れつつ、前年度とのスタッツを比較しながら今季のラムズを振り返っていこうと思います。

2020年度との比較

 ざっくりと比較してみると、オフェンスが大幅強化、ディフェンスが退化という印象を受けました。
試合を見ていた人もそう感じていたと思いますが、スタッツで見てもそのような結果となりました。

 得点力の方は、22位から7位まで上昇し、やはりオフェンスは大幅に強化されたと言えるでしょう。
それに対して、ディフェンスは失点の方で1位から15位まで落ち、メンバーがほぼ変わっていないにも関わらずこの結果だと弱体化したと言っても過言ではないでしょう。
 
 まずなぜオフェンスが大幅に強化されたのかから考察していきましょう。

Staffordの補強は正解だった!

 まず、一番大きなポイントはQBが変わったことでしょう。
2020年度のQB Jared Goffの時は獲得ヤードで13位、TD数で26位とそこそこヤードは稼げるものの決定力がないといった具合でした。しかし、QBがMatthew Staffordに変わった2021年度は獲得ヤードで5位、TD数で2位と決定力のあるパスオフェンスを展開できるようになりました。
ちなみにこのスタッツはJared Goffのスーパーボウルイヤーよりも良い成績であり、1順を2つ出した甲斐があったとも思わせてくれました。

 ただ、Staffordを獲得できた強みはスタッツだけではありませんでした。
Goffなら勝てそうにない試合でも、経験豊富なStaffordなら勝たせることが出来たのです。
特に12月の試合はStaffordにINTが多く、コンディションが良いとは言い切れませんでしたが、それでも最後はウィニングドライブを決めてくれ、Goffならここまで勝ちきれなかっただろうと思う節は多いです。
(特にBAL戦、Divisional PlayoffのTB戦のStaffordはめちゃくちゃかっこいいです。)

 パスの傾向としては派手なロングパスが増えました。それも要所で決めてくれるので、ファンとしては見ていて非常に面白いオフェンスになりました。

 確かにINTが多い印象はありますが、Staffordは細い隙間や深い場所に強気にパスを投げていく傾向にあるため、多少INTが増えてしまうのは仕方がないと思っています。

Cooper Kuppの覚醒

 ラムズファンであれば、Brandin Cooks、Robert Woodsに次ぐ3人目のWRとして活躍していたため知っていたと思いますが、ファンでない方は知らない人も多かったと思います。
Kuppは2017年に3巡でドラフトされ、今季Staffordの右腕として覚醒し、OPOY、All-Pro、Probowlを受賞しました。

 実はStaffordが来る前から、ビッグプレイメイカーでありいつかブレイクする時が来ると思っていましたが、まさかOPOYを取ってしまう程になるとは思ってもいませんでした。

 Kuppの凄いところは、ランアフターキャッチ、ルートランニング、フィジカル等多々ありますが、いちばんの強みは安定感のあるキャッチです。
Kuppはとにかくボールへの執着心が強いです。際どいボールでも投げればとにかく取ってくれます。
ファンとしては、「どんな逆境においても俺たちにはCooper Kuppがいる。」、そう思わせてくれるような存在ですね。

個人的なベストモーメントは2020年シーズンのWild Card vs SEAでのキャッチです。
(ちなみにDivisional Playoffのキャッチは殿堂入りなのでここでは出しません。)
この執念深いキャッチ、見ているだけで目頭が熱くなります。

安定のパスプロテクション

 正直、これは前年と比べてほぼ変わらないのですが、ここまでのレベルのパスオフェンスを展開できたのもこの安定したパスプロテクションのおかげです。
この強力なオフェンスラインこそラムズの強さの核の部分となります。

ここまでパスオフェンスがなぜ強化されたかを見てきましたので、次はディフェンスを見ていこうと思います。

DCが変わるとここまで変わるのか、、、

 今期のディフェンスについて、一言で表すならこの一言に尽きます。
確かに、メンバーが多少変わっているので単純に比較はできませんが、負けた試合でのアジャスト力のなさ等を見ているとDCの存在は大きいと思ってしまいました。

変わった選手を見てみると、SのJohn Johnson、CBのTroy Hill、DTのMicheal Brockersがいます。
確かにこの3人は長くラムズに在籍していたので、その抜けた穴は大きかったのかもしれないです。

2021年度振り返り

 ラムズファンからすると、2021年シーズンは10月まで、11月、12月以降と3つに区切って今季を捉えることが出来ます。

Stafford フィーバーに湧いた9月、10月

 まず、9月、10月は7勝1敗とStaffordフィーバーに湧きました。
この時点では、相手がそこまで強くなかったこともありますが、INTが少なく、Staffordの良い部分ばかり見え、スーパーボウルが確実だとすら思っていました。

慢心であったことを知る11月

 11月は全敗し、Staffordにも弱点があることを知ります。
この期間はとにかくINT、Pick6をやられました。
Staffordを崇め奉っていた筆者はここでどん底にたたき落されることになります。
また、そんな中、Robert Woodsがシーズンエンド、Von Miller、OBJを補強するも結果が良くならず、何をやってもうまくいかないといった状態に陥りました。

弱さを知り再スタートを切った12月、そしてプレーオフ

 だが、このままでは終わらなかった。
Staffordの弱点が露呈し、今後勝ち進むことは厳しいと感じていましたが、Staffordの調子はそのままでチーム全体がまとまってきます。
しかし、この辺で11月の補強組がチームにフィットしてきました。
Staffordがミスしても、ディフェンスやスペシャルチームはカバーするようになり、お互いに補完が取れ、だんだん勝てるチームへとなっていきました。

このようなストーリー性があることから、今季のラムズには特に思い入れが強いです。

最後に

 本当はもう少し書こうと思っていましたが、スーパーボウルが始まってしまいそうなのでこの辺でやめておきます。
また、スーパーボウルで優勝して、気持ちよく振り返りをしようと思います。
(負けたら、逃げちゃうかも)

コメント

タイトルとURLをコピーしました