初めに
Week4から内容的にも最悪の2連敗をしてしまい、メンタルブレイクしてしまいました。
しかし、パンサーズに割と良い内容で勝てたことで復調しましたので更新します。
今回の内容は、なぜ不調なのかを考察するというものです。最後まで読んでいただけると、ラムズファンもそうでない方も、今のラムズの惨状が理解していただけると思います。
Week4・5の結果
考察に入る前に、まずは試合結果を簡単におさらいします。
Week4 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
---|---|---|---|---|---|
LAR | 3 | 3 | 3 | 0 | 9 |
SF | 7 | 7 | 0 | 10 | 24 |
Week4は同地区のライバルであり、天敵である49ersに惨敗しました。内容としては、とにかくオフェンスが上手くいかず、TDを一度も取れず負けたというものでした。
ディフェンスもタックルミスから一発TDを量産し、どちらも全く良いところが無しと言った試合でした。強いて言うならBobby Wagnerのナイスタックルがあった程度です。()
Week5 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
---|---|---|---|---|---|
DAL | 9 | 7 | 3 | 3 | 22 |
LAR | 3 | 7 | 0 | 0 | 10 |
Week5は今季好調のカウボーイズでした。もちろん結果は惨敗。この試合もとにかくオフェンスが上手くいきません。というのも、この2チームは今季リーグ屈指のディフェンスを持つチームであり、なすすべなくやられました。
1stQBのDak Prescottが怪我で控えのCooper Rushが出ていたため、勝ちたい試合でしたが、ダメでしたね。この2連敗でなんと、Jeff Fisher時代以来、6年ぶりに負け越しとなりました。
McVayにとっては初の負け越しとなります。このピンチに対してどのような策を講じてくるか、HCの真の実力が問われるところです。
それでは、この2試合や今季の5試合を通して見えてきた今期のラムズの弱点、特徴について考察していきます。
かろうじて良い点
依然としてKupp、Ramsey、Donaldはトッププレイヤー
かろうじて良かったところを上げるとするならば、上記の3人が活躍してくれているというところでしょう。なんとか2勝できているのも彼らがいるおかげです。
Kuppにおいてはこんなひどいチーム状況でもFantasy ポジションランキングでリーグ1位、キャッチ数でリーグ1位、レシービングヤードでリーグ2位という成績を残しています。ここからは暗い内容が続きますので最後にKuppのTDをご覧ください。
ディフェンスは結果ほど悪くない
Week6終了時点で総失点が126点でしたが、その得点の原因となったものを見ていくと意外な結果となりました。126失点はリーグ17位と良くも悪くも無いという印象ですが、試合を見てみるとオフェンスやスペシャルチームが原因となり失点に結びつくケースが多いです。
例えば、Pick6、パントブロックによる失点です。また、最も多いのがインターセプトや3rd&outによって不利なフィールドポジションからディフェンスが始まり失点に結びつくというケースです。
このようなオフェンスの自滅による失点を除くと、ディフェンスによる純粋な失点は63失点と分かりました。
この結果はリーグトップレベルの失点に匹敵するもので、ディフェンスはかなり頑張っているのではないかと思います。
相手が悪かった
上記のツイートをご覧ください。ラムズが負けた3チームは、Week1のビルス、Week4の49ers、Week5のカウボーイズでしたが、いずれもリーグトップクラスのディフェンスを持つチームでした。
カーディナルス戦やファルコンズ戦ではしっかり得点できていたので、そこまで悲観する必要はないのかもしれません。とはいえ、あまりに不安なオフェンスですが、、、
悪い点
オフェンスがダメすぎる
とにかくオフェンスが酷いです。上記にも書きましたが、オフェンスが原因となる失点が多く、確実にオフェンスが足を引っ張っています。それでは、スタッツを見てオフェンスのどこが悪いのか分析していきます。
合計得点 | 合計yds | パスyds | パスTD | INT | ラン回数 | ランyds | ランTD | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Rams O | 104 | 1859 | 1436 | 6 | 8 | 126 | 423 | 5 |
2022 Rank | 25 | 26 | 10 | 20 | 32 | 30 | 31 | 13 |
2021 Rank | 7 | 9 | 5 | 2 | 27 | 23 | 25 | 28 |
上記は今年のオフェンスの主なスタッツでその下にはリーグランキングを載せています。また、去年との比較のためにも最下段に去年のリーグランキングも載せました。
このスタッツからは、パスTD、INT、ラン攻撃が特に課題であることが読み取れます。去年と比べるとかなりオフェンスが上手くいっていないという印象です。スキルズ、バックス陣は去年とあまり変わらないので、やはりラインズの弱さが響いてると言えます。
OLが酷い
去年までリーグトップクラスであったラムズのOLですが、なぜここまで酷くなってしまったのでしょうか。その理由はメンツが総入れ替えした点にあります。
LT | LG | C | RG | RT | |
---|---|---|---|---|---|
2021 Starters | Andrew Whitworth | David Edwards | Brian Allen | Austin Corbett | Rob Havenstein |
2022 Starters | Joseph Noteboom | David Edwards | Brian Allen | Coleman Shelton | Rob Havenstein |
2022 現在 | Alaric Jackson | Jeremiah Kolone | Matt Skura(?) | Bobby Evans | Rob Havenstein |
※現在のスターターに関しては現状と異なるかもしれません。
まず、レジェンドOL Whitworthが引退、Corbettがパンサーズに移籍という状態で今シーズンが始まりました。特にWhitworthの穴はそう簡単に埋まらないと思っていました。
ビルズ戦はかなりボコボコにやられてしまったものの次の2戦、ファルコンズ戦とカーディナルス戦では大きなミスもなく問題はありませんでした。
しかし、事態は急変しスターターから怪我人が続出します。また、その穴を埋めるために入った経験の乏しいOLたちも49ersやカウボーイズの重機のような強力DL陣の餌食になり、さらに怪我人が続出。
上記の表の通り、今となってはオフシーズンのようなロースターとなってしまいました。
これだけ、メンツが変わってしまうとパスプロやランブロックが上手くいかなくても仕方ないかもしれないです、、、
※一応スターターの復帰目安を載せておきます。
Joseph Noteboom | シーズンエンド |
Brian Allen | week8時点でQuestionable |
David Edwards | week11に復帰予定 |
Coleman Shelton | week10に復帰予定 |
ランが出ない
今期のラムズはとにかくランが出せないという印象です。
HC McVayはランで試合を組み立てる傾向にあるため、ランが出せないというのがかなり致命的です。
今年のラムズはダウンが浅い時にランをコールしがちですが、それでヤードを稼ぐことが出来ず、3rddownでロングシチュエーションになってしまうというパターンが非常に多いです。McVayのオフェンスにおいてはランを出すことが肝ですが上手くいっていません。
これには多くの要因がありますが、OLが弱い点、RBの技量が足りていない点のこの2点が主な要因と考えられます。
前者のOLについては上記で書いているので、この項ではRBについて書いていきます。
特にCam Akersのパフォーマンスが良くありません。
下の画像はバックサイドに大きな穴が開いているのに、オンサイドの方に行ってしまいノーゲインで終わってしまったというものです。
Cam Akersは良い選手ではありますが、視野が狭いという弱点があり、OLが弱くブロックが上手くいく可能性が低い今、少ないチャンスを物に出来るかどうかはかなり重要になってきます。
また2番手には、Darrell Hendersonという選手がいますが、スピードが他の一流のRBに比べて劣っており、ビッグプレイで戦局を変えられるほどの能力を持つかと言うと微妙と言えます。
ということで、より効果的にランを出していくためにはより優秀なRBを獲得した方が良いのではないでしょうか。
レッドゾーン、敵陣でのオフェンスが酷い
今期のラムズはレッドゾーンオフェンスが苦手で、レッドゾーンでのTD確率、敵陣侵入時に得点できる確率が低いです。特にTD確率は47%とリーグ27位の成績となってしまっています。
昨年が59%でしたのでかなり苦戦していますね。
今年の成績から見るにパスTDが少なく、特にパスに苦戦していると考えられます。
おそらく、Cooper Kuppへのマークが激しくなってしまった点が主な原因と考えます。そのため、GLのシチュエーションではRobinsonにパスを投げていることが多いですが、まだ呼吸が合っていないのかあまり成功していません。
前回のパンサーズ戦ではTDパスが決まっていたので安心しました。
また、下の動画にもありますが、Robinsonは空いているのに投げてもらえないことが多いです。Staffordとの信頼関係がまだ作れていないのではないかと思う部分もあるため、この点はシーズンが深まるにつれて改善していってほしいです。
もう一つ得点率が低い理由として、QBサックが挙げられます。
パスを試みてもQBサックされてしまいFGレンジから外れてしまう、FGで終わってしまうという例が非常に多いです。
OLに頑張ってもらうしかないですが、この問題はシーズン終了まで継続すると考えられますので、プレーコールなどで何とかしてほしいです。
最後に
まとめとしては、OLがいかに重要かが分かったと思います。OLが変わるだけでここまでやられるかと、ある意味教訓になりました。
来週は49ersとの対戦となります。
正直言って非常に厳しい相手ではありますが、昨年王者の意地を見せてほしいところです。
しかし、それ以降はバッカニアーズ、カーディナルス、セインツと、今季それほど好調でないチームとの対戦が続くため、何とか復調していきたいところです。
McVay、ここが正念場だぞ、、
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