【Super Bowl LVl直前特集】SB出場チームの今季振り返り① Cincinnati Bengals

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初めに

おはようございます!

試合開始まで半日を切りましたね。
このまま、何もせずにスーパーボウルを迎えるつもりでしたが興奮を抑えきれず、試合までに今期の振り返りでもしておくかということで執筆を始めました。

私のようにスーパーボウルが待ちきれない!!と言う人に、少しでも有意義な暇つぶしとなれば良いなと思います。

今回は、YoutubeのハイライトやESPN等で試合の結果を振り返りながら、特に面白かった試合や気になった選手等を紹介しようと思います。

 ちなみに自分がスタッツを見たり、過去の記録を確認したりするためによく使うサイトは以下のURLの物です。このサイトは英語ですが、めちゃくちゃ細かく情報が載っている上に非常に使いやすいですので、スタッツを見るのが好きな人はぜひ見てみてください。

https://www.pro-football-reference.com/
選手でもチームでも、右上の検索欄に打ち込めばほしい情報は大体手に入ります。

Cincinnati Bengals

NASHVILLE, TENNESSEE – JANUARY 22: Quarterback Joe Burrow #9 of the Cincinnati Bengals celebrates after rushing for a third quarter first down against the Tennessee Titans in the AFC Divisional Playoff game at Nissan Stadium on January 22, 2022 in Nashville, Tennessee. (Photo by Andy Lyons/Getty Images)

先にベンガルズの解説からしていきます!
今回はまじめに考察しましたので、文字多めとなりますがご了承ください。


 レギュラーシーズンは10勝7敗で、第4シードでプレイオフに出場。レイダース、タイタンズ、そして三回連続のSB出場を目指すチーフスを撃破して、SBまで到達しました。
レギュラーシーズン10勝でSBまでたどり着くのは非常に珍しいです。

ちなみに本拠地はシンシナティにありますが、NFLを見始めたばかりの時はシンシナシティだと思っていました笑。(どうでもいい)

下剋上の2021シーズン

 まず、特筆すべきは前シーズンから立て直しが成功したことでしょうか。
スーパーボウル出場チームが前年度は4勝11敗1分けだったというのは非常に衝撃的です。
確かに、タンパベイのように7勝9敗からその次年度にスーパーボウルで優勝した例はありますが、あのTom Bradyを筆頭に一流選手をかき集めましたから、特例とさせていただきたいです。

 ベンガルズのすごい点は、特に大きな改革をしたわけではない点ですよね。
20年度と21年度のロースターを比べてみた時に、QBが変わっていなければ、HC、OC、DCの首脳陣も変わっておらず、オフシーズンで何をしたんだと疑いたくなりますね。チームで精神と時の部屋にでも籠って、合宿したのでしょうか、、、

また、シーズン開幕前のスーパーボウルオッズは32チーム中30位と、大きな下剋上のシーズンになりました。
(オッズからも目に見えて大きな改革がなかったんだと納得できます。)

 では、なぜ下剋上を成功させることが出来たのでしょうか。

ベンガルズの下剋上を分析

 これは明らかに、大学時代のホットラインであるJamarr Chaseをドラフトで獲得できたことが大きいでしょう。昨年度は、QB Burrowがシーズン終盤に差し掛かるころに怪我をしてしまったため一概に比較はできませんが、パスオフェンスが明らかに改善しています。
また、二年目にしてQB BurrowがNFLに順応してきたのも大きな要因となりそうです。

 はたまた、パスオフェンスと言えばOLのプロテクションも重要となってきますが、この点はどうだったのでしょうか。
実は、OLは2021シーズンの方が成績が悪いです。
サックパーセンテージは、2020年度が7.3%に対して、2021年度は8.9%となっております。
(スナップ数が全く異なるので、回数ではなく確率で比較しております。)
ちなみに、SBの対戦相手となるラムズのStaffordは、4.8%と大きな差があります。

 この通り、やはりChaseの獲得がパスオフェンスの改善に大きな影響を与えたと言えますね。
また、Chaseの獲得は自身だけでなくパスユニット全体に好影響を与えました。
2020年度は1000yds越えWRが存在しませんでしたが、2021年度はChaseが1455ydsHigginsが1091ydsを獲得しています。
基本はホットラインであるChaseにパスを通し、これが警戒されるとHiggins、Boyd、Uzomah等にパスが通るという良いサイクルを作り出すことが出来ています。

 今シーズンのベンガルズを見ていると、絶対的なホットラインの存在がいかに大切かということがよくわかります。
Burrowがただただすごいという話はありますが、弱点であったOLを改善せずとも息の合ったWRを一人補強するだけでパスオフェンス全体が改善するというのは、コスパが非常に良いですし、新しい時代が来たなという感覚すら覚えます。

 また、ドルフィンズもTuaとWaddleのコンビ、イーグルスもHurtsとSmithのコンビである程度の結果を残しています。
これを受けて今後のドラフトの形も変わり、大学時代のホットラインを復活させるのがトレンドとなるのではないでしょうか。 

粘り強いディフェンス

 ここまでは、Chaseを筆頭にオフェンスについて述べてきましたが、ディフェンスについても触れておこうと思います。

 オフェンス同様、前年と比べてみるとスタッツ上はやや改善しているように見えます。失点では2020年度が22位だったのに対し、2021年度は17位と改善しているように見えます。

 今年のベンガルズディフェンスで特筆すべきは、ランディフェンスが大幅に改善したこと、redzoneにおける被TD率が改善したことが挙げられます。

ランディフェンス!

 まず、ランディフェンスから見ていきます。
スタッツを比較すると大幅に改善が出来ています。
被獲得ヤードを比較すると、2020年度は29位だったのに対し、2021年度は5位と明らかな改善が見て取れます。

 ランを止めることが出来ると、相手のタイムコントロールを阻止することが出来る上、ランでオフェンスを組み立てるチームが多いことから、そのプラン自体を崩壊させることが出来ます。
また、ランが止まることで点差が開き追いかける展開になったとしても、逆転のための可能性を残すことが出来ます。これはオフェンスにも大きなシナジーを生み出しますね。

 この改善の要因を考察していこうと思います。

Logan Wilsonの存在

 まず、一つ目の要因と言えるのがLB Logan Wilsonが成長したことではないでしょうか。

 チームのタックル数を2020年度と2021年度で比較してみると、2020年度はSのVonn BellとJessie Bates lllが一位と二位を占めていますが、2021年度はLBのLogan Wilsonが一位、Vonn Bellが二位となっています。
この結果から、より浅い位置でプレーを止めることが出来ていることが分かります。
 疑問符が浮かぶ人が多いかもしれないので分かりやすく言うと、Sのタックル数が多いのはSがいる深いエリアまでプレーが到達しているということであり、LBのタックル数が多いということはLBのいる浅いエリアでプレーを止めることが出来ているということです。

Logan Wilsonは2020年度にドラフト3巡目で獲得した選手で、去年はそれほど出ていなかったので、二年目の今年開花したという感じですかね。

Trey Hendricksonの存在

 そして、二つ目の理由にTFLが増加したことが挙げられます。
2020年度は最大5回でLBによるものだったのに対し、2021年度は12回している選手が3人、すべてDLによるものでした。
数字からもわかりますが、TFLというのは主にDLがOLのブロッキングを崩壊させることによって起こるため、DLが改善されたことを指します。

 DLについても年度別で比較してみましょう。
主に変わったのは、Trey Hendricksonの存在です。
今年ProBowlを受賞したDEですが、サック14.0回に加えて、TFL12回とパランだけでなくパスにおいても重要な存在になっています。

 また、今年ブラウンズから移籍してきたLarry OgunjobiもTFL12回とランディフェンスに貢献しています。
それ以外のメンツについてはほとんど変わりがないので、やはりHendricksonの存在がDL全体のレベルを引き上げたのでしょうか。

*ちなみに、対戦相手であるAaron Donaldは19回のTFL、、、

RedZone ディフェンスの改善

 2020年度はリーグ25位のredzone被TD率でしたが、2021年度は16位まで改善しています。
あまり大きな改善ではないように見えますが、パスディフェンスのスタッツと合わせて見るとRedZoneでの勝負強さが見て取れます。

 2021年度の被獲得パスヤードは4222ydsで26位というむしろ悪い数字になりますが、被TD数は26TDと13位まで持ち直しています。
これは、パスである程度進まれますが、TDまではされていないことを示しており、土壇場での勝負強さ、粘り強さがあると言えるでしょう。

印象に残る試合

week5 vs GB Packers

 3連勝のパッカーズをホームで迎え撃つこととなった試合ですが、試合の終盤で5回連続でFGを外したことで印象深い試合となっている人も多いのではないでしょうか。

 個人的にはレギュラーシーズン最強のパッカーズと良い勝負をしたことで、今年のベンガルズの見る目が変わった一戦となりました。とはいえ、まさか、SBまで進出するとは夢にも思わなかったですね、、、

 この試合の惜しいポイントは同点で迎えた4Q残り26秒4th&2のシチュエーションでギャンブルをしなかったことですね。これは結果論になってしまいますが、その日MixonがえげつないカットバックでTDランを記録していましたので、57ydsのFGトライをするよりもエースに任せた方がよかったのではないかと思いましたね。

Week17 vs KC Chiefs

 この試合ではChaseが3TD、266ydsと大活躍した試合となりました。
前半では2ポゼッション差をつけられてしまいますが、後半に入りベンガルズのアジャスト力が光り、後半をFG一回に抑えて、見事に逆転した試合でした。今思えば、この試合がChampionshipの勝利の布石になっていましたね。

なんといってもアジャスト力がすごいですね。
ディフェンスは前後半でほぼ別チームとも言えるスタッツです。
筆者は前半を見て、これはチーフスの虐殺になると感じベッドに入ってしまったのですがね、、、

Divisional Playoff vs TEN Titans

 この試合は、当ブログでも一度取り上げておりますので、もしよかったらご覧ください。

 まさか、ベンガルズが勝つとは夢にも思いませんでした。
OLの弱いベンガルズにとって、DLの強いタイタンズは天敵のようなものですからね。

この試合も、ディフェンスが非常に頑張っていました。
ベンガルズはプレイオフに入ってからディフェンスが非常に好調であります。

そして、9サックしても勝てるという、これまた、DLの強いラムズに対する勝利の布石となってしまうのか、スーパーボウルが楽しみになる試合ですね。

最後に

 ラムズのことも書きたかったのですが、ベンガルズの考察が面白く、思っていた以上に長くなってしまいました、、、
そのため、ラムズの振り返りは次回に持ち越しさせて頂こうと思います。
 
 ご精読ありがとうございました。

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